7月、彼が仕事帰りだから、
ほんの少しだけ会った。

その時も帰りに手を繋げた。
普通繋ぎだけど、
彼から握ってくれたことが、
とても嬉しかった…。 

頭も数年ぶりに撫でてもらえた。
不器用な撫で方…
あまり好きではないからだろう…

だけどそれでも、嬉しかった…
ずっと撫でてほしかったから…。


あの日、あの時、
もっと一緒にいたかった。
 
改札へと向かう彼の後ろ姿を見て、
私は切なくて恋しくて、
またなんとなく、
最後になる気がした…。