雪原の蛍




「ハルキ」

きっと、これが、最後になる

「…ミイナ」

ああ、ハルキ!

「ハルキ、サチと幸せになってね」

「っ!ミイナ!俺はほんとはお前が…」
「ハルキ!」

お願い、その先は言わないで。

「もう私達は違う。もう戻れないの。」

心臓がズクンッと、一瞬だけ動きを止めた。

ああ、まだこんなに痛い。
自分で言って傷つくくらいに。