勿論、不良一家と言うくらいだから両親だけではない。






恵雅も例外なくその中に入る。






今でこそ、真面目に地毛の茶髪に戻しセットして営業マンをやってるわけだが、





ヤンチャ時代の恵雅は、それはもう目がシパシパするくらいの金髪に



どうやって空けたのかと言うほどのピアスを着けに着け、





街中をバイクで走り回り、噂によるとどこぞの族の総長を勤め伝説まで作ったそうじゃないか。






因み(ちなみ)に恵雅が街中で乗り回していたバイクは父さんの所有するバイクのうちの１つで、形見として貰ったものだ。






恵志には、もう一台の父さんのバイク。






私は母さんが現役の時に乗っていたバイクをもらった。





勿論、４月の誕生日で16歳になってすぐ講習を受け、無事に免許を取得した上で乗っている。






あ、まぁそんな感じなんだけど話はこれで終わらず、




今度は私の片割れの恵志の話に戻る。





そんな不良の手本みたいな人たちの環境で自身がならないわけがなく、見事に不良への道を突っ走っていたようだ。









いたようだ。と言うのもその事実を今さっき、この電話口で聞かされたからだ。









元々、『幼い頃から女でも男でも強くありなさい。』という家訓？の下育てられ、２人、いや３人まとめて柔道、空手、合気道、総合格闘技、それはもう気が可笑しくなるくらいに武道漬けの毎日を送り、完成したのが私たちだ。