教室に戻るとななせは違うことごはんを先に食べていた。


私は一人、席につき久々に一人で食べた。




放課後




「ごめん、まりな。先に帰るわ」



と言ってななせは教室を出て行った。


私も帰ろうとした時


「おい、田口」



呼んでいるのは担任だった。


「なんですか?」





「これ、鈴木先生に書類渡しといてくれ」




と言って大量の書類を手渡す。




「先生が行ったらいいじゃないですか?わたし、用事があるので」



ときっぱり断った。




でも、担任は私の言葉は無視。


そのまま教室を出て行った。



仕方なく、生物準備室へ行く。




嫌だと言いながらも実は少しだけ期待していた。




日はとっくに落ちあたりは真っ暗だった。



生物準備室に近づいてきたところで話し声が聞こえる。



会議かな


と思い、申し訳なさそうに覗くとそこにいたのは以前、ななせをこの場所でいじめていた佐々木さんだった。



私は悲しみから不満と怒りの感情に変化していった。





私はその場を離れようとした時、運悪く持っていた書類の一部を落としてしまった。



それに気が付いた先生は扉を開け


「なにしてんだ?今日はテスト期間だからはやく帰れ」



先生は冷たかった。



「いえ、なんでもありません。ごめんなさい。これ、担任から預かったものです」



わたしは下を向き、今にも泣きだしそうな声で言い、その場から走って帰った。