教室につくと、6限目が始まっていた。

「おい!まりなとななせ遅刻かよ」





「ごめんなさい。トイレこもってって」




「まったく、どんだけたまってんだよ」




「失礼な!やめてよ」




と言って席に着いた。
遅刻したので何度も当てられた。





「先生、私たちのこと当てすぎじゃない?」




「そんなことないよ。たまたま目につくとこにいるんだよな」






そして、一睡もせずに6限目に終了した。




「おい、ななせとまりな。ちょっと」






と呼ばれて先生の後をついていく。




別の教室に移動して先生が席に着く。




「なんかあったのか?」





先生は私たちのことを気にしてくれていた。



「なんで、そう思ったの?」

「お前たちが遅刻なんてするはずないから、なんかあったのかと思って」

「うん、実は…」




と、ななせが話し始めた。
終わったころ、先生の顔は怒っていた。

「ごめんな。お前たち」





先生は私たちの手を優しく握って何度もごめんなと言ってくれた。





「あとは俺がやっとくから。それとも、一緒に行くか?」



私たちは声をそろえて言った。