佐々木さんの顔はだんだん暗くなっていった。

「それと…また次、こんなことしたら警察に連絡するから。
今回のこともななせが目を覚まして対処はどうするか決めるけど。じゃあ。」
 
私はそう言ってななせをおんぶして出て行った。

「まりな、ナイス!」





「え!?意識なかったんじゃ?」





「まりなの声聞いてたらだんだんと意識戻ってきちゃって、起き上がるタイミング失ったからずっと意識ない風でいた。」





「なんだよー。もう、驚いた。大丈夫だったの?けがは」





「まあヒリヒリするけどなんとかね」



「まあ、今回は鈴木には内緒にしておこ」




「わかった。しょうがないなあ」





気が付くと5限目の終わりのチャイムが鳴っていた。

「待って、次鈴木じゃん??」





「確かに!」





二人で笑いながら教室を目指した。