店内は落ち着いた雰囲気で大人の中の大人がたくさんいた。
小声でななせに
「ねぇ、私たち完全に場違いだよね」

「確かに…」

慣れた感じで村上さんは店員を呼び次々と料理を頼んでいく。

料理がくるまで村上さんの高校時代の話や今の大学の話など貴重な話を聞くことができた。
料理が次々と運ばれても会話は弾むばかり。
気が付けば9時を回っていた。

「そろそろ帰らないとな」

そう言ってさりげなく伝票を持ちお会計へと鈴木は行ってしまった
「いいよなー。先生は。かっこいいし尊敬するわ」

「ですよね。私そういうところが好きなんです。」

「そうなんだ。ななせちゃん、先生の好みそうだもん」

待たせたな。

ごちそうさまです。と3人でお礼を言い、ホテルへと向かった。



帰り道にはまだ少し早いがイルミネーションが光輝いていてピンクに光るハート

の前で鈴木と写真を撮った。

すると、自然に鈴木の腕が私を包み込み、肩をそっと抱いてくれた。

どきっとし写真は少しにやけていた。



そこを通り過ぎると、フラワーガーデンがあった。

そこでは村上さんとななせ。

そして、私と鈴木でミニデートをした。


二人きりになり
「なあ、こんなのなんか燃えるな。」

「そうだね。」

「ちょっと、だましてみやん?」

「どういうこと?」

「抱き合ってるように見せよう村やななせに」

「いいね、それ」

と言い、村上さんたちと私たちが合流する場所で抱き合い見せつけた。

「やばいじゃん」
笑いながら話す村上さんは少年に戻っていた。

「明日の昼食。買って行ってもいいぞ」
と、ホテルのすぐそばのコンビニに入った。

無事ホテルに帰ると
「ちょっと、村送ってくるから、点呼しといて。あと、まりなこれ預かっといて」
とさっき買っていたエナジードリンクだけ渡されて再び2人は消えていった。