学校――― 転校生として、朝丘ユウヘイがアヤたちのクラスにやってきた。 もちろん、昼休みなどにはほかのクラス、ほかの学年からの女子で クラスはごった返し。 話す機会なんてなかった。 「なんでやろうね。」 「なんが?」 「なんであんなやつがモテるんやろか?」 「は?」 「ケイジの方がまだモテるよ」 ケイジは少し顔が赤くなった。 「なんで?」 「マサヒサのDNAが入ってるから。」 「・・・だろうな。」