「で、結局どうするのぉ?修正も消去もできないんじゃ、僕たちにできることなくな~い?」
「俺と蘭次郎が仲直りしても、兄弟喧嘩に片がついても、双雷と神亀としては簡単に終わらない。周りが、終わらせてはくれない。……となると、もう放置するしかないのが現状だな」
うーんと唸るゆーちゃんに続けて、オリが淡々と述べていく。
放置、か。
そうだよね、それしかないよねぇ……。
一番無難で、一番解決とはほど遠い。
全員考え込んでしまい、沈黙になる。
眩しい朝日さえ撥ね帰しそうな空気に、息が詰まりそう。
何かいい案ないかな……。
「あっ!」
沈黙を断ち切った、明るい声。
みーくんの声だ。
「この際さ、とことん敵対して、戦ったらいいんじゃない?」
「はい?」
え、この人、何言ってるの?
何なの。バカなの?
「双雷と神亀が敵対してるって嘘を撤回したいのに、本当に敵対なんかしちゃったら……」
「大丈夫!」
不安を払いのけるみたいに、自信満々に遮った。
何が大丈夫なの?
ちっとも大丈夫じゃないから、こうやって話し合ってるのに。



