絶対領域




オウサマこそ何言ってるの?


これ以上、話をややこしくしたら怒るよ?



もう1回聞くよ?

そう前置きしてから、テイク2を行った。




「あのブラックジョークは、昔はブラックジョークじゃなくて本気だったってこと?」


「その通りだ。ユーは呑み込みが早いな」


「それはどうも。オウサマは話の内容とテンションが合ってないね。どうにかならないの?」


「またしても天然毒舌!」




なんでちょっと喜んでるの。


この人の感性には、一生ついていけなそう……。



さっきから調子を狂わせられてばっかり。


……だけど、きっと。

そこがオウサマのいいところで。


だからこそ、面白い。




オウサマの言う通り、『トーキング』は相手を知るいい方法かもしれない。





「まず確認だけど、復讐はしなかった……んだよね?」


「オフコース、もちろんだとも。復讐を完遂していたら、緋織氏と肩を組めぬ」



ひとまずホッとした。


だ、だよね。

復讐の実行前に、オリを理解できてよかったね、オウサマ!




「……しかし、」



どろり、とバニラアイスが垂れる。


オウサマが下を向いた途端、ソレは水中に落っこちた。



「きっと、我は、いとこの存在を知らぬほうが幸せだったのかもしれぬな」