絶対領域




えっ、何!?どうしたの!?



「あのヘルメット、僕の物だよぉ!!」



「あ」


そうでした。

勝手に投げちゃってすみません。




「ごめんごめん」


「もうっ!……まあ、許してあげなくもないけどぉ」


「ゆーちゃんは優しいなあ」


「えへへ!でっしょー?」




ゆーちゃんの甘い笑みは、ガラの悪い連中を一瞥すると、急激に凍てつきだす。


どす黒いオーラに飲み込まれたなら、もう、逃れられない。




「私も、ゆーちゃんを見習って、優しく教えることにするよ」



軽く腕まくりをして、ガラの悪い連中を正視する。


地面に転がる鉄パイプや、ポケットにしまっていたナイフをかまえる連中と、対峙する。




「私たちを敵に回したら、どうなるかを」


「それはこっちのセリフだ。かかってこいよ、おらぁ!!」




リーダーらしき男の雄叫びをかわきりに、敵が襲いかかってきた。



人数の多さに過信してると、足をすくわれるよ?


神亀と私の実力を、なめないで。