絶対領域





この天気で、よく外でくだらないことできるね。

バカすぎて笑えないよ。


雨ならおうちでねんねしてな。



「こ、こいつら、たった5人でこの男を助けに来たのか?」


「ぎゃははっ!いくらなんでも無茶だろ!こっち何人いると思ってんだよ!」


「もうちょっと頭使えよ、ガキども」



うっざいな。

私たち、そんな冷やかしをいちいちかまってられないんだけど。



バカでアホで鈍感だから気づいないの?


私たちの殺気に。



それなら無理やりにでも気づかせてあげるよ。




私はヘルメットを片手で掴み、標的を定める。



……あっ、あいつにしよう。

さっき私にスタンガンを使い、今はあず兄の横に佇んでいる、リーダーらしき男。



ニヤリと不敵に笑い、腕を振り上げる。


リーダーらしき男を狙い、殺意を込めてヘルメットを投げた。



シュッ、とリーダーらしき男の顔横をかすったヘルメットは、敵の何人かにぶつかり、再起不能にした。



これで嫌でも、私たちの憤怒を自覚できたでしょ?




「姉ちゃん、すご」

「あーっ!!」


い、とせーちゃんが言い切る寸前、ゆーちゃんの叫び声が上がる。