絶対領域





今までは、気まぐれに新人をいびって遊んでいるイメージだった。


今回は、とりあえず殺ってやるって感じで。

信号待ちのところを襲撃したり、ナイフやスタンガンを用意したりと計画してきた箇所もあれば、行き当たりばったりなところもある。



……全体的に一貫性がないのが、奇妙なんだよなぁ。




あず兄まで危険な目に遭って、悩まされることになるんだったら、スタンガンでやられる前に聞き出しておけばよかった。チッ、失敗した。




「新人いびりしてきた奴らにあずきも巻き込まれて、俺らみたいにどっかに監禁されてるのかな?」


「ん~、どうだろう~。ここにはいない奴らが全員アズのほうに集まってる、なーんてことも考えられるよねぇ」



顎に手を添えて唸るみーくんとゆーちゃんに、ゆかりんは気がかりそうに瞼を伏せた。



「ど、どちらだとしても、あ、あずきさんの居場所がわからないと何もできません、よね」


『俺にできるのは、せいぜい範囲を絞ることくらいだな』



いやいや、バンちゃん。

範囲指定も十分すごいから。



「情報が少ねぇのに……万さん、すげぇな」


「相変わらず、情報関係に強いねぇ」



せーちゃんに続いてゆーちゃんも、バンちゃんの才能を褒める。



1分も経たないうちに、バンちゃんは私たち全員にメールを送信した。


メールには、範囲指定された地図が添付してある。