『……強く、なったな』 『お、オリ……っ』 ねぇ、オリ。 あなたがわざと私を無視するのは、私のためなんでしょう? 『……うん、強く、なったよ』 だからね、今は。 あの一言をくれただけで、充分すぎるくらい幸せなの。 あなたを思い出して、今宵も天使と悪魔は踊り明かす。 悲劇を歌いながら、小さなオルゴールの上で。