井手口部長がジェントルなおかげか、飲み会といってもバカ騒ぎをするわけでもなく、本当に楽しく時間が過ぎていった。
ただ一つ、本当に迷惑なのは、湯川さんの存在くらいだろうか。
何かと理由をつけては私のところへとやってきてお酌をしてくれるまではいいのだけれど、どうも無駄なスキンシップが多すぎるように思う。
私の両サイドは、真鍋さんと美海さんがガッチリとガードしてくれているのだが、常に隙間を狙っているし背中や肩を触ってくる。
私はこういうタイプの人間が苦手だ。
それが伝わっているのか、真鍋さんと美海さんが毎回湯川さんを追い払ってくれるのだ。
「俺も橘さんとゆっくり話したいんだよぉ」
あまり呂律も回らなくなってきている湯川さんを、「はいはい、また今度ね」と軽くあしらい、私達はガールズトークの続きを始める。
……ガールズといってもいい年齢なのかはさておき……だ。
「じゃあ、今は彼氏いないんだ?」
「美海ちゃん声大きい」
真鍋さんに『しーっ』と人差し指を立てられた美海さんが、「ごめん」と肩をすくめた。
「でも意外だよね。茉莉香ちゃんは素敵な王子様に守られてるってイメージなのに」
美海さんが空になったレモンサワーのグラスを置いてそんなことを言う。
「王子様って発想はよくわからないけど、穏やかな恋愛してそうには見えるかな」
真鍋さんまでそんなことを言うものだから、私は苦笑いしかできない。
「そんなことないです。私、いつも振られてばっかりですもん」
「ええっ?」
「うっそ」
「本当です」
そう、中学生のあの時から、私の恋愛はいつも私の意思に反して相手が一方的に幕を下ろすのだ。
ただ一つ、本当に迷惑なのは、湯川さんの存在くらいだろうか。
何かと理由をつけては私のところへとやってきてお酌をしてくれるまではいいのだけれど、どうも無駄なスキンシップが多すぎるように思う。
私の両サイドは、真鍋さんと美海さんがガッチリとガードしてくれているのだが、常に隙間を狙っているし背中や肩を触ってくる。
私はこういうタイプの人間が苦手だ。
それが伝わっているのか、真鍋さんと美海さんが毎回湯川さんを追い払ってくれるのだ。
「俺も橘さんとゆっくり話したいんだよぉ」
あまり呂律も回らなくなってきている湯川さんを、「はいはい、また今度ね」と軽くあしらい、私達はガールズトークの続きを始める。
……ガールズといってもいい年齢なのかはさておき……だ。
「じゃあ、今は彼氏いないんだ?」
「美海ちゃん声大きい」
真鍋さんに『しーっ』と人差し指を立てられた美海さんが、「ごめん」と肩をすくめた。
「でも意外だよね。茉莉香ちゃんは素敵な王子様に守られてるってイメージなのに」
美海さんが空になったレモンサワーのグラスを置いてそんなことを言う。
「王子様って発想はよくわからないけど、穏やかな恋愛してそうには見えるかな」
真鍋さんまでそんなことを言うものだから、私は苦笑いしかできない。
「そんなことないです。私、いつも振られてばっかりですもん」
「ええっ?」
「うっそ」
「本当です」
そう、中学生のあの時から、私の恋愛はいつも私の意思に反して相手が一方的に幕を下ろすのだ。


