しばらくすると、「橘さん」と後ろから声をかけられた。
「はいっ」
振り向くとそこには真鍋さんが立っていた。
「今日からは業務引き継ぎのため、私とペアです。さっそく始めたいんですけど、いいですか?」
「はい。よろしくお願いします」
真鍋さんは私の横に椅子を持ってくると、ストンと腰掛けた。
「真鍋さんがこっちに座ってください」
私は慌てて席を立ち、真鍋さんにそう言った。
けれど彼女はニッコリ笑って首を振る。
「橘さんにはちゃんと座って、しっかり業務を覚えてもらいたいの。私はここでじゅうぶん」
そう言われてしまい、私はゆっくり席に戻った。
「本当はゆっくり丁寧に教えていきたいんだけど、あいにく一週間し時間がないの。駆け足になるけどよろしくね」
「はい。頑張ります!」
ノートと愛用のボールペンを取りだし、私は真鍋さんの言葉を漏らさないように書き留めていく。
ノートが3ページ真っ黒に染まった時、正午を知らせる音楽が鳴り響いた。
「さ、お昼にしましょう」
開いていたファイルに付箋を貼って閉じ、真鍋さんはさっさと周りを片付ける。
説明はまだ途中だったのに、いいのかしら……。
ノートを閉じることに戸惑っている私の手ごと、真鍋さんはパタリと私のノートも閉じる。
「休憩は絶対に必要よ。キリがいいところまで、ってやってたら、結局ズルズル時間が過ぎちゃう。休憩もお昼も仕事なんだから」
真鍋さんは立ち上がって向かいのデスクを指差し、「あの人は例外だけどね」と苦笑した。
目を向けると、藤瀬くんは眉間に皺を寄せてパソコンと向かい合っていた。
「はいっ」
振り向くとそこには真鍋さんが立っていた。
「今日からは業務引き継ぎのため、私とペアです。さっそく始めたいんですけど、いいですか?」
「はい。よろしくお願いします」
真鍋さんは私の横に椅子を持ってくると、ストンと腰掛けた。
「真鍋さんがこっちに座ってください」
私は慌てて席を立ち、真鍋さんにそう言った。
けれど彼女はニッコリ笑って首を振る。
「橘さんにはちゃんと座って、しっかり業務を覚えてもらいたいの。私はここでじゅうぶん」
そう言われてしまい、私はゆっくり席に戻った。
「本当はゆっくり丁寧に教えていきたいんだけど、あいにく一週間し時間がないの。駆け足になるけどよろしくね」
「はい。頑張ります!」
ノートと愛用のボールペンを取りだし、私は真鍋さんの言葉を漏らさないように書き留めていく。
ノートが3ページ真っ黒に染まった時、正午を知らせる音楽が鳴り響いた。
「さ、お昼にしましょう」
開いていたファイルに付箋を貼って閉じ、真鍋さんはさっさと周りを片付ける。
説明はまだ途中だったのに、いいのかしら……。
ノートを閉じることに戸惑っている私の手ごと、真鍋さんはパタリと私のノートも閉じる。
「休憩は絶対に必要よ。キリがいいところまで、ってやってたら、結局ズルズル時間が過ぎちゃう。休憩もお昼も仕事なんだから」
真鍋さんは立ち上がって向かいのデスクを指差し、「あの人は例外だけどね」と苦笑した。
目を向けると、藤瀬くんは眉間に皺を寄せてパソコンと向かい合っていた。


