「お前にとって、藤瀬がどれだけ大切な存在なのか、ずっと見てきてたからわかるよ。だから再会したって聞いたときは、本当に嬉しかったんだ」
同窓会の出欠とともに、私と藤瀬くんが再会できたことを、何事も丁寧に説明してくれる奈緒に報告してもらった。
もちろん私の気持ちは伏せてもらったうえでだったけれど、仲間内には隠せることではなかったのだろう。
「正直、アイツが黙って消えたことに、腹が立ってないって言えばウソだけどさ。アイツに文句言うのは今度にするって決めたんだ。今日は楽しくやろうぜ」
気が短くて感情の赴くままに行動する人だった田原くんが、私達の気持ちを優先して抑えてくれている。
そう考えると胸が熱くなって、涙があふれてくる。
「ばっか、こんな所で泣くなよ、恥ずかしいヤツだな」
田原くんは私の頭をグイっと上から抑えて下を向かせた。
おかげで周りの人からは私の顔が見えなくなったが、なんて乱暴なやり方なのだろうと、今度は笑いが込み上げてくる。
「胸やハンカチ貸すって発想がないところが田原くんぽいよね」
「そんな優しさ、お前に対しては持ち合わせてねえよ」
そう言って田原くんは、子どもにするように私の髪をくしゃくしゃっと撫でた。
「藤瀬、ちゃんと連れて来てくれよな。ぶん殴ってやりたいくらい腹立つヤツだけど、それより抱きしめてやりてえくらい待ってたヤツだからさ」
照れたように笑った田原くんは、ひらひらと私に手を振ってその場を離れた。
こんなに藤瀬くんのことを思って待っててくれている人がいるなんて。
藤瀬くんは幸せな人だと嬉しくなって、私は田原くんの背中を見送った。
同窓会の出欠とともに、私と藤瀬くんが再会できたことを、何事も丁寧に説明してくれる奈緒に報告してもらった。
もちろん私の気持ちは伏せてもらったうえでだったけれど、仲間内には隠せることではなかったのだろう。
「正直、アイツが黙って消えたことに、腹が立ってないって言えばウソだけどさ。アイツに文句言うのは今度にするって決めたんだ。今日は楽しくやろうぜ」
気が短くて感情の赴くままに行動する人だった田原くんが、私達の気持ちを優先して抑えてくれている。
そう考えると胸が熱くなって、涙があふれてくる。
「ばっか、こんな所で泣くなよ、恥ずかしいヤツだな」
田原くんは私の頭をグイっと上から抑えて下を向かせた。
おかげで周りの人からは私の顔が見えなくなったが、なんて乱暴なやり方なのだろうと、今度は笑いが込み上げてくる。
「胸やハンカチ貸すって発想がないところが田原くんぽいよね」
「そんな優しさ、お前に対しては持ち合わせてねえよ」
そう言って田原くんは、子どもにするように私の髪をくしゃくしゃっと撫でた。
「藤瀬、ちゃんと連れて来てくれよな。ぶん殴ってやりたいくらい腹立つヤツだけど、それより抱きしめてやりてえくらい待ってたヤツだからさ」
照れたように笑った田原くんは、ひらひらと私に手を振ってその場を離れた。
こんなに藤瀬くんのことを思って待っててくれている人がいるなんて。
藤瀬くんは幸せな人だと嬉しくなって、私は田原くんの背中を見送った。


