「本当に申し訳なかったと思ってる」
テーブルの上で両手を力強く組み、藤瀬くんは辛そうに視線を伏せた。
「明日こそ、明日こそと思っているうちに、もう言えなくなった。それに茉莉香にはもう……」
そこまで口にして、藤瀬くんはグッと唇を噛み締める。
その意味は聞かなくてもわかる。
その時にはもう、私は本当の意味で藤瀬くんの彼女じゃなかったんだから。
私が能天気に自分のことばかり考えて、藤瀬くんの変化になんて気付いてあげられなかったから。
藤瀬くんの気持ちが離れていっても仕方なかったんだ。
いくら由加里が性悪女で私と仲が悪くて最悪だったとしても。
こんな苦しみを抱えていた藤瀬くんに寄り添えたのだから、完全に私は負けていたんだろう。
「だから卒業式の日に茉莉香と完全に終わったことが、俺の区切りになったんだ」
これですべてが納得できた。
私達の初恋は、お互いの思いやりと無神経で拗れたものだったんだ。
「茉莉香だけじゃなく、やっぱり事情を他の奴らに知られたくなかったし。転校を気に携帯の番号もアドレスも変えて、両親と新しい生活を始めた。これが誰にも言えずに転校し、同窓会にも行きたくない理由」
わかった?とでもいうように自嘲して笑う藤瀬くんだけれど、私は全然笑えない。
あの頃と今は違う。
私達は大人になってるんだから。
それを行かない理由にしてはいけないよ。
藤瀬くんを心配して、待ってる人だっているんだから。
テーブルの上で両手を力強く組み、藤瀬くんは辛そうに視線を伏せた。
「明日こそ、明日こそと思っているうちに、もう言えなくなった。それに茉莉香にはもう……」
そこまで口にして、藤瀬くんはグッと唇を噛み締める。
その意味は聞かなくてもわかる。
その時にはもう、私は本当の意味で藤瀬くんの彼女じゃなかったんだから。
私が能天気に自分のことばかり考えて、藤瀬くんの変化になんて気付いてあげられなかったから。
藤瀬くんの気持ちが離れていっても仕方なかったんだ。
いくら由加里が性悪女で私と仲が悪くて最悪だったとしても。
こんな苦しみを抱えていた藤瀬くんに寄り添えたのだから、完全に私は負けていたんだろう。
「だから卒業式の日に茉莉香と完全に終わったことが、俺の区切りになったんだ」
これですべてが納得できた。
私達の初恋は、お互いの思いやりと無神経で拗れたものだったんだ。
「茉莉香だけじゃなく、やっぱり事情を他の奴らに知られたくなかったし。転校を気に携帯の番号もアドレスも変えて、両親と新しい生活を始めた。これが誰にも言えずに転校し、同窓会にも行きたくない理由」
わかった?とでもいうように自嘲して笑う藤瀬くんだけれど、私は全然笑えない。
あの頃と今は違う。
私達は大人になってるんだから。
それを行かない理由にしてはいけないよ。
藤瀬くんを心配して、待ってる人だっているんだから。


