1 最悪な日

継美が、学校が終わり、家に帰ると、

「うん。分かった❗今から、継美に行かせるわ~♪」

とママが電話を切った。

たいていこんなとき嫌な予感しかしない。

「ママ~ 誰から電話が来たの?」

顔をひきつらせながら聞く。

すると、ママが笑顔で、「パパよ~♪」と言った。

(パパから電話があるときは、ろくなことがない。)

「で、用件って、何?」

「今から、男装してパパの仕事場に忘れ物を、届けに行ってくれない?お願い♪」

「えっ、何で男装して行かないといけないの?」
(まぁ、趣味でマイラバーズのダンスを踊ったり、歌ったり、
するときに男装するけど…。)

「いいから。いいから。」

「分かった。」

(でも、何でだろう?)

そして2階に上がって準備しに行った。


~自分の部屋~

「いや~ 何着て行こう?」

悩みに悩んだ私は、とりあえずクール系の服にした。

「次は、カツラだ。どうしようかな?」
いつも動画を見せたときに、一番評判のいい黒髪のカツラを着けることにした。


準備の整ったところで、私はパパのところに忘れ物を届けに行くことにした。