妖とのこじらせ恋愛

ピカーーーーーン。ドン!!!


「いって……なんだ!?」

「ブレスレットが……光ってる。」

「……ちっ、妖除けか。」

「なにそれ」

「自分のもんなのに知らねーのか?妖除けは妖がお前に触れることができないようになっている。変だと思わなかったのか?」

「何が?」

「妖にもいろんなタイプがいる。例えば俺たち。鬼は赤や青のごついものと思われているがそうじゃない。人間と同じ姿をしてるんだ。だから普段妖が見えない人間にも見える。
他のタイプは普段人間からは見えない。だから妖からは人間に触れることができない」

「うん」

「でもお前の場合妖が見える。見えるから妖はお前のことを触って食えるんだよ。妖の好物は鬼と同じ人間だから」

「え?でも…」

「だから変だろ?お前は見えるのに無事だ。それは普通に妖と触れる程度なら大丈夫だが、襲ってきたりした時に守ってくれるんだ。」