「ホントは行きたいくせに相変わらず可愛くない女だな」


「うるさいっ。可愛くなくていいもんっ」


やっぱりこの男は相変わらずムカつく男だ。


そう思った瞬間、強引に引き寄せられ、彪斗に抱きしめられた。


「ちょっと…!」


そのままふわっと持ち上げられ、ベッドに連れていかれる。


「このままエロいことしちゃう?」


「はぁっ!?」


耳元で囁かれ、耳も顔も真っ赤だ。


「バ、バカじゃないの?するわけないでしょっ」


昨日まであんなにイライラしてたのに、もう彪斗のペースに巻き込まれてる。


情けないような、心地よいような…。


「優羽はまだ起きてこねーだろ?」


「そういう問題じゃ─」