夫婦になってから2年目の頃、私たちの間に女の子が産まれた。


迷った挙げ句に優羽(ゆう)と名付けた。


〝優しい子に育ち、羽ばたくように成長してほしい〟という想いを込めて名付けた。


そんな私たちの想いが伝わってるみたいに、優羽の成長は目覚ましい。


イヤイヤ期、反抗期というものが来てしまい、毎日が大変だ。


私は働かず、専業主婦。


彪斗は職業が職業だから、帰りが遅い。


正直、最近はイライラしてしかたない。


「優羽、お片づけして?お買い物行くよ」


優羽が散らかしたブロックや積み木をオモチャ箱へしまっていく。


「いやっ!優羽まだあそぶっ」


「帰ってきたらまた遊ぼ?だから今はお片づけ」