情けないなぁ…私は…。


そんな私を、彪斗はそっと抱きしめてくれた。


「気にすんな。連絡しなかった俺も悪いから」


ホント、優しいな…彪斗は。


私を全然責めないし、いつもフォローしてくれる。


「……いつもは言えないけど、好きだよ」


自分から好きって伝えるなら今しかない。


そう思った。


心臓が激しく脈打ってる。


この音、彪斗に伝わってるかもしれない…。


「珍しいな。録音しとけば良かった」


彪斗はそう言い、ニヤッと笑った。


「もう2度と言わないけどねっ」


「照れてんの?」


「うるさいっ」


せっかくのムードが台無しだよ。


彪斗のバーカ!


「さっ、お祝いすんぞ。誕プレも買ってきたし、ケーキも買ってきたし」


「うんっ!」


満面の笑みを浮かべた私に、彪斗のキスが降ってきたのだった。


♡プロポーズ篇 完♡