「お祝いの気分じゃない。私、見たもん。瀧本先生と一緒に歩いてるの。ずっと瀧本先生といたんでしょ。誕生日の彼女を放っておいて」
瀧本先生のことは言わないようにしようと思ってたけど無理だった。
やっぱり私は心が狭い。
もっと寛大になれたらいいのに。
「そんなこと気に─」
「私にとって〝そんなこと〟じゃないもん」
心が広い彪斗と違って、私は嫉妬だってするし、心が綺麗じゃない。
「心友。じゃあ俺の話ちゃんと聞いて」
「何」
「こっち向けって」
強引に体の向きを変えられ、彪斗と向き合う形になってしまった。
正面にいる彪斗の表情は真剣だった。
「……何?」
瀧本先生のことは言わないようにしようと思ってたけど無理だった。
やっぱり私は心が狭い。
もっと寛大になれたらいいのに。
「そんなこと気に─」
「私にとって〝そんなこと〟じゃないもん」
心が広い彪斗と違って、私は嫉妬だってするし、心が綺麗じゃない。
「心友。じゃあ俺の話ちゃんと聞いて」
「何」
「こっち向けって」
強引に体の向きを変えられ、彪斗と向き合う形になってしまった。
正面にいる彪斗の表情は真剣だった。
「……何?」



