【番外編】セクハラ変態エロ教師なんか好きになるわけなかったのに。。。

─ガチャ…


玄関のドアが開く音がし、私は慌てて涙を拭う。


こんなことで泣いてたらまたドン引きされちゃう。


悪いのは彪斗なのに。


こんな時間に帰って来たってもう遅いよ。


「悪い。遅くなって。ケーキ買ってきたから一緒に食べよ?」


まるで私の機嫌を取ろうとしてるかのような口調にイライラする。


「ケーキなんていらない。今パン食べたばっかりだし」


空になった菓子パンの袋を握り立ち上がる。


「おやすみ」


冷たく言い残して、私は寝室へ入る。


─バタンッ


そんなつもりはなくても、つい乱暴にドアを閉めてしまった。 


せっかくの誕生日なのに。


ハタチになる特別な誕生日なのに。