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誕生日の日。
思わぬ事態が発生しようとしていることに、私はまだ気づいていなかった。
彪斗は夜まで仕事で、私も学校とバイトが夕方まである。
誕生日だけど休まる日暇もない、もともとそういう予定だった。
だけど、夜までには帰って、楽しい時間を過ごせる。
はずだった。
いつも通り、帰り道を歩いてる私。
遠くの方から見覚えのある二人組が歩いてくるのが見えた。
彪斗と…瀧本先生だ。
どうしても瀧本先生は好きになれない。
なんで瀧本先生なんかと歩いてるんだろう…。
気になるけど、過去の喧嘩で学習した。
あまり女性関係を聞きすぎると彪斗はウンザリする。
だから何も聞けない。



