お風呂上がりの上半身裸状態で私をソファに呼ぶ彪斗。


「や…やだ」


いまだに見慣れない。


「いーから。俺の隣来いよ」


と、ソファをポンポンっと叩く。


悔しいけど、何したってこの男は絵になる。


「心友」


歳をとってないんじゃないかってくらい綺麗な顔で名前を呼ばれると、隣に行きたくなるに決まってる。


だけど素直に応じるのも恥ずかしいから、嫌々を装って隣に座る。


「ホントは嫌じゃないクセに」


耳元で囁かれ、ドキッと心臓が跳ね上がる。


私は常にそうだ。


いつもいつも彪斗にドキドキさせられっぱなし。


彪斗は私に対してドキドキしたりしないんだろうか。


もう付き合い始めて3年だから、ドキドキしないんだろうな…。