「…何で泣くんだよ」


「…泣いてないもん…」


と言いつつ、ボロボロと涙が溢れてくる。


「ごめんな?ホントに」


ポンっと先生の手が私の頭に乗せられる。


温かい手だ。


「先生…まだ私のこと嫌い…?」


先生から〝好き〟という言葉を聞きたくて、流れに身を任せて聞いてみる。


すると先生は温かな手を離し、意地悪な瞳で私をジッと見つめる。


「…な…何?」


そんなに見つめられると心臓が……。


「ついに心友も小悪魔的な言動するようになったんだ?俺にそんなことしてタダで済むと思うなよ?」


ニヤッと笑ったかと思ったら、顔を引き寄せられ、唇が触れあった。


久しぶりのキス。


喧嘩を忘れられるキス。


強引だけど優しいキス。


先生のすべてが大好きだ。


大好きで大好きでたまらない。


こんな幸せがいつまでも続けばいいのにな…。


♡教育実習篇 完♡