「ま、この年齢で彼女できたことなかったらそれはそれで問題だろ。恭だってそうだろ?」


お兄ちゃんの場合はおかしいくらい元カノが多い。


先生もそんな感じだったりするのかもしれない。


……やっぱり気になる。


「元カノ何人いたの?」


「さぁ?秘密」


「なにそれ、教えてよっ」


食って掛かると、先生はニヤっと笑って言った。


「心友からキスしてくれたらな?心友意外とエロいんだよなー」


と。


「……っ…エ…エロいって何よっ。からかわないでよっ!恥ずかしいんだから!」


顔面真っ赤だ、絶対。


結局先生に勝てないし。


やっぱこんなヤツでも頭は良いんだ。


悔しいけど。


「キスなんてしないもんっ。先生なんて─」


「嫌い?元カノに嫉妬してたクセに?」   


……っ!!

 
「…す…好き…だけど…その…」


ダメだもう心臓がもたない。


寿命が縮まった。