私に接するときも、茉子ちゃんに接するときも、全部同じトーンだ。


なんか…やだな…。


「えぇ~。お願い先生っ」


ベタベタ先生に触る茉子ちゃん。


嫌がる素振りを見せない先生。


…もっと拒否すればいいのに。


先生のバカ…。


「中学の先生は教えてくれたよ?だから良いじゃん」


「俺は教えない。んなことより、これ食ってみ?旨いから」


…茉子ちゃん…私より彼女っぽいじゃん…。


本当の彼女は私なのに…。


ジワ…と涙が込み上げてくる。


「梨奈ごめん、私帰るね」  


こんな場所居たくない。


「せっかくの打ち上げなのにいいの?」


「いいの。じゃあね」