先生たちが気になってチラっと様子を伺おうとしたとき、勝ち誇った表情の茉子ちゃんと目が合ってしまった。


「心友ちゃん、元気ないけどどぉしたの?」


猫なで声のぶりっ子トーンで茉子ちゃんが聞いてきた。


「…別に」


嫉妬してるなんて言えるわけない。


もし今日バレたら先生はどうなるんだろう。


やっぱり処分されるんだろうな…。


だから黙ってるしかないんだ。


「心友、あんな奴放っときなよ」


「うん…」


梨奈に言われた通り、放っておくのが一番。


それは分かってる。


でも……。