「えっ、何で?」

思わず聞き返した私に、
「つきあい始めたばかりだし、一緒に飲みに行ったりとか遊びに行ったりとかないのかなって」
と、日生は言った。

「会いに行っていると言えば会いに行っているけれど…まあ、今は今だから」

そう返事をした私に、
「そう言えば、何で武智さんと蜂須賀さんは一緒に暮らしているの?

勤務している職場も違うし、年齢だって蜂須賀さんの方が1個上なんでしょ?」

芽実が思い出したと言うように声をかけてきた。

「えっ、そうなの?」

それに対して、日生が驚いたと言うように聞き返した。

「同い年かと思ってた…。

ああ、でも学生時代の先輩後輩だって言う可能性もあるか…」

そう呟いた日生に、
「いや、それも違うのよ」

私は言い返した。