彼女のセカンドライフ


忙しくする武尊、少し疲れやすくなり、前よりも、胃の辺りをさする仕草が増える。

お腹を壊しやすくなり、体が不調を訴えていた。

家でも武尊の様子に、母親が一度病院で診てもらえと促すが、疲れているだけとはぐらかし、胃腸薬などを飲んで誤魔化していた。
 
休日には、隔週ではあったが、凪美子と会い、会社とは違う彼女はまた一層魅力的に見え、彼女と会っている時だけ、唯一、嫌なことも忘れ、疲れも吹っ飛んでいく気がした。

暑さも助けてか、食欲は減少したが、アイスクリームはよく食べた。

甘い物も基本好きだったし、以前よりも欲した。

凪美子も、お腹をさする武尊の変化に気付いていた。

そして武尊の母親同様、一度診てもらうように言うが、「夏バテだよ」と言うだけで、やはり武尊は言うことを聞かない。

大学でもバイト先でも、胃の痛みが持続することが多くなった。