――でもね?凪美さん、今思うと、その出会いがもしかしたら、〝 運命 〟の出会いだったかもしれないって僕は思ってるんだ。
 
だってあの時、二人だけで話す機会があったから、あなたを、〝 凪美さん 〟と認識できた。


なんて言うんだろう……


例えるなら、磁石みたいな。
 
磁極(S極とN極)は、単体で存在することがないように、必ず一緒になって磁石を構成する。
 
僕らもそうなのかもしれない。

どちらが磁界を放ったかは解らないけど、それに引き寄せられ、僕らは巡り合ったのかもって――