――余命を宣告され、〝 すい臓がん 〟という病名から、逃れようもない。 数々の症状に加え、僕の体には、延命のための管が通っている。 この事実は消しようもなかった。 のに、僕の中には死ぬことなんて考え、一切なかった。 むしろ、生きる気満々だった。 僕の体にあるがんを全て消滅させ、普通に、また笑って凪美さんに会うつもりだった。 そのために延命治療を選んだんだ。 この時、ただ一番辛かったのは、大好きな凪美さん、あなたに会えないこと、それだけだった。