「膵臓に、四センチほどの腫瘍が見られます。おそらく、悪性のがんで、それの影響で腸閉塞を引き起こしていると思います」

医師が言うには、詳しく調べてみないと分からないが、他にも転移している恐れもあり、しかし、ここではそう言ったケースはなく、治療に限界があると言うものだった。

その医師は、別の病院で詳しく検査してもらうようにと、紹介状を書いた。

今武尊は、一時的に痛み止めの点滴を、施されているだけに過ぎなかった。

次の日武尊は、紹介してもらった病院で、改めて血液検査、CT検査や内視鏡検査、超音波検査など、あらゆる検査を行った。

検査の結果は、ここでもまず本人を除いて、家族だけ別に呼ばれ、医師からの検査結果を聞くことになった。