「他にも沢山種類あるじゃん。刺繍ができる雑誌とか、DVDつきの雑誌とか。こっちなんて昔のお金が付属されてるよ!」


ざっと見ただけでも数十種類はあるかもしれない。


雑誌の多さにアケミは目を見開いた。


「これだけあれば、安くて欲しい雑誌があるかもね」


千夏の言葉にアケミは頷く。


「これなんてどう?」


アケミが手に取ったのは人形を組み立てる事のできる雑誌だった。


雑誌名は『リアルドール』。


「へぇ、男の子の人形ができるんだ?」


千夏が興味を示してそう言った。