次の日曜日。


すっかり忘れてしまったところに定期購読ドールからのハガキが届いた。


「そう言えば本屋に買いに行かないといけないんだっけ」


アケミはそう呟いてハガキへ視線を落とす。


そこに書いてあったのは定期購読変更に関することだった。


《この度定期購読してくださり、誠にありがとうございます。


最終巻まで確実にお届けするため、最寄りの本屋ではなくご自宅に配達することになりました》


「へぇ、直接自宅に届くんだ」


本屋へ行く手間がはぶけるのならそれでいい。


「あれ? なんで家の住所がわかったんだろう? 本屋で定期購読を申し込むときに書いたからかな? ま、いっか。今はドール所じゃないしね」


アケミはそう言い、ハガキをゴミ箱へと捨てたのだった。