「今日書店に行くでしょ?」


放課後になった瞬間、千夏がアケミの机へとかけてきてそう言った。


「そう言えばそうだっけ」


休憩時間中の会話なんてすっかり忘れていたアケミはそう言って欠伸をかみ殺した。


「早く行こうよ。どんな雑誌があるのか見たいしさ!」


千夏の方が興味津々だ。


「わかった。行こう」


本当は早く帰って昼寝をしたいんだけど。


アケミはそんな思いを胸にしまい、席を立ったのだった。