それから数日が経過し、次の日曜日になっていた。


この日は雑誌が本屋に届く日なので、ふたりは最寄りのファミレスで待ち合わせをしていた。


「お待たせ」


そう言って現れたアケミに千夏は「すごいオシャレしてきたね」と、呆れ顔で言った。


今日のアケミは薄ピンク色のワンピースに白い上着を羽織っていて、明らかにデート仕様なのだ。


「外にいたら、いつ和明と会うかわからないでしょ?」


そう言ってその場でクルンッと回って見せるアケミ。


「そんなことまで考えて服を選んでるの?」


「当たり前じゃん。千夏ももっとオシャレすればいいのに」


アケミにそう言われ、千夏は自分の服を見下ろした。