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家に戻って来たアケミは、ドールの雑誌や付属品をすべてゴミ袋に詰め込んだ。


躊躇することなく、それをゴミ捨て場に投げ捨てた。


そうすると心の重しがスッと消えて行くようだった。


「これで終わり」


アケミはドールの入ったゴミ袋へ向けてそう言い、背を向けたのだった。