「駐車場まででいいってば」
「おまえのご両親に挨拶しなければならないだろう」
マンションの来客用駐車場で押し問答をすること五分、豪が帰らない。許嫁の役割として、玄関まで私を送るつもりらしい。
拒否する私を無視して、結局無理やり部屋までついてきてしまった。
「まあ、豪くん。お久しぶり、よくきてくれたわね~」
玄関を開けると大歓迎の母と遭遇。豪も愛想よく「お久しぶりです」なんて受け答えしている。
「送ってくれただけだから。すぐに帰るから」
「翠、そんな意地悪な言い方しないの。豪くん、あがっていかない?朝比奈もいるからお茶しましょうよ」
今日は日曜なので、父も家にいる。やだあ、両親と私と豪でお茶会なんかやだあ。
「豪、忙しいよね?これから実家でムキムキトレーニングするんだもんね。お茶してる暇ないよね!」
隣の豪に「とっとと帰れ」の表情でせっつけば、豪がにやりと笑った。
「まだ時間は大丈夫だ」
「はぁ!?」
「ありがとうございます。お邪魔します」
豪は勝手に言って、私より先に靴を脱ぎ出す。
どうやら私の早く帰れオーラが面白いのだ。
嫌がるなら居座ってやろうってこと?本当に性格が悪い。
「おまえのご両親に挨拶しなければならないだろう」
マンションの来客用駐車場で押し問答をすること五分、豪が帰らない。許嫁の役割として、玄関まで私を送るつもりらしい。
拒否する私を無視して、結局無理やり部屋までついてきてしまった。
「まあ、豪くん。お久しぶり、よくきてくれたわね~」
玄関を開けると大歓迎の母と遭遇。豪も愛想よく「お久しぶりです」なんて受け答えしている。
「送ってくれただけだから。すぐに帰るから」
「翠、そんな意地悪な言い方しないの。豪くん、あがっていかない?朝比奈もいるからお茶しましょうよ」
今日は日曜なので、父も家にいる。やだあ、両親と私と豪でお茶会なんかやだあ。
「豪、忙しいよね?これから実家でムキムキトレーニングするんだもんね。お茶してる暇ないよね!」
隣の豪に「とっとと帰れ」の表情でせっつけば、豪がにやりと笑った。
「まだ時間は大丈夫だ」
「はぁ!?」
「ありがとうございます。お邪魔します」
豪は勝手に言って、私より先に靴を脱ぎ出す。
どうやら私の早く帰れオーラが面白いのだ。
嫌がるなら居座ってやろうってこと?本当に性格が悪い。



