14時半、ひと汗をかいた俺はターゲットがジムを上がるのを確認し、自分もロッカールームへ向かった。郊外のジムなせいか、大型温泉施設に近いくらい浴場は充実している。
指定のミストサウナへ入ると、中でターゲットが待っていた。ちょうどふたりきりだ。
彼はレンタルのタオル以外持っていない。ここなら盗聴の可能性はない。
「特務局の斎賀です」
「よくお越しくださいました」
長親は感極まった声音で言い、立ち上がった。
「人づてでの告発だったので、ちゃんとそちらの組織に届いたか不安でした」
「今日であらかた情報は受け取ります。あなたの身辺を騒がしくはしませんので、ご安心ください」
彼はほっと溜息をつき、それから話し出した。
指定のミストサウナへ入ると、中でターゲットが待っていた。ちょうどふたりきりだ。
彼はレンタルのタオル以外持っていない。ここなら盗聴の可能性はない。
「特務局の斎賀です」
「よくお越しくださいました」
長親は感極まった声音で言い、立ち上がった。
「人づてでの告発だったので、ちゃんとそちらの組織に届いたか不安でした」
「今日であらかた情報は受け取ります。あなたの身辺を騒がしくはしませんので、ご安心ください」
彼はほっと溜息をつき、それから話し出した。



