翌日曜日には熱まで出てきて、月曜になっても下がらず私は仕事をお休みした。
家族でかかっている個人医院の先生が言うには胃腸風邪らしい。
なんだ、ショックで食べられなくなるなんて私も神経細い……と思ってたのに、食欲不振は風邪だったのね。
月曜の昼には熱は下がってきた。食欲はまだないけど、スポーツドリンクなんかの水分は摂れるようになってきた。
明日には出勤できるかもしれない。
回復のためにとにかく眠った。それは余計なことを考えなくてもいいようにという意味もあった。
今は考えたくない。豪のことなんか。
19時過ぎのことだ。さすがに寝過ぎて目が冴えてきたので、私はベッドに腰掛け漫画を読んでいた。祭と高校時代真剣に読んでいたバレーボールのスポ根漫画だ。
うん、元気が出る。やっぱりいいわ、スポーツは。試合に負けても自分に負けないんだよね。そうそう。私も自分に負けないわ!
「翠ー」
ドアの向こうから母の明るい声が聞こえる。さっきドアチャイムが鳴ったからお父さんが帰ってきたのかな?
夕飯かな。お腹も楽になってきたし食べられそう。
「はーい!なにー?」
声を張り上げると、ドアがノックされた。
「翠、豪くん来てくれたわよ」
ドアから顔をのぞかせた母がニコニコ嬉しそうに言う。
え!?豪が!?と私が動揺するより先に、母の後ろから豪が現れた。
家族でかかっている個人医院の先生が言うには胃腸風邪らしい。
なんだ、ショックで食べられなくなるなんて私も神経細い……と思ってたのに、食欲不振は風邪だったのね。
月曜の昼には熱は下がってきた。食欲はまだないけど、スポーツドリンクなんかの水分は摂れるようになってきた。
明日には出勤できるかもしれない。
回復のためにとにかく眠った。それは余計なことを考えなくてもいいようにという意味もあった。
今は考えたくない。豪のことなんか。
19時過ぎのことだ。さすがに寝過ぎて目が冴えてきたので、私はベッドに腰掛け漫画を読んでいた。祭と高校時代真剣に読んでいたバレーボールのスポ根漫画だ。
うん、元気が出る。やっぱりいいわ、スポーツは。試合に負けても自分に負けないんだよね。そうそう。私も自分に負けないわ!
「翠ー」
ドアの向こうから母の明るい声が聞こえる。さっきドアチャイムが鳴ったからお父さんが帰ってきたのかな?
夕飯かな。お腹も楽になってきたし食べられそう。
「はーい!なにー?」
声を張り上げると、ドアがノックされた。
「翠、豪くん来てくれたわよ」
ドアから顔をのぞかせた母がニコニコ嬉しそうに言う。
え!?豪が!?と私が動揺するより先に、母の後ろから豪が現れた。



