電車で豪のマンション近くまで向かった。
祭と会っていたからメイクは一応しているけど、服はスカートにTシャツにスニーカーだった。バッグも肩から下げる帆布バッグ。
大学生みたい。子どもっぽいかも。
前はこんなこと気にならなかったのに、豪になんと思われるかが気になる。私は少しおかしい。
12時より早く駅についてしまった。駅前で待とうか考えて、豪の家まで向かうことにした。たぶん、車で出るのだ。それなら近くに行った方がいい。
一度しか行ったことないけど覚えてる。私は駅から5分ほどのマンション前にやってきた。
所謂タワマンだ。立地的にもかなりの額だろうなと、いやらしい詮索をしてしまった。
「あら」
マンションから出てきた人間は少し前から気づいていた。見間違えだと考えようとしたけれど、向こうから声をかけられてしまった。事件発生だ。
「朝比奈さん、こんにちは」
そこにいたのは風間恋子……。なんで、この人が豪のマンションから出てきてるのよ。
「斎賀くんと約束?」
私は答えない。というか、驚いて声が出ない。冷静な顔をするので精一杯だ。
祭と会っていたからメイクは一応しているけど、服はスカートにTシャツにスニーカーだった。バッグも肩から下げる帆布バッグ。
大学生みたい。子どもっぽいかも。
前はこんなこと気にならなかったのに、豪になんと思われるかが気になる。私は少しおかしい。
12時より早く駅についてしまった。駅前で待とうか考えて、豪の家まで向かうことにした。たぶん、車で出るのだ。それなら近くに行った方がいい。
一度しか行ったことないけど覚えてる。私は駅から5分ほどのマンション前にやってきた。
所謂タワマンだ。立地的にもかなりの額だろうなと、いやらしい詮索をしてしまった。
「あら」
マンションから出てきた人間は少し前から気づいていた。見間違えだと考えようとしたけれど、向こうから声をかけられてしまった。事件発生だ。
「朝比奈さん、こんにちは」
そこにいたのは風間恋子……。なんで、この人が豪のマンションから出てきてるのよ。
「斎賀くんと約束?」
私は答えない。というか、驚いて声が出ない。冷静な顔をするので精一杯だ。



