「あいつ、毎朝毎朝走って行ってるよな」 「素直に朝起きてたらこうはならないよ」 「あいつそこら辺の男子よりも足速いんじゃね?」 「いっつも朝練遅刻して、プラスに走らされてるからじゃない?」 私が呆れながら話した。 学校は、もうすぐそこまで迫ってきている。 すると、後ろから声が聞こえてきた。 「こうへ〜、かずさぁ〜!!」 私達ふたりが後ろへ振り向くと、小波と暁斗くんだった。 「KKカップル、朝から暑いな〜」 そう言いながら手でパタパタ仰いでいるのは暁斗-アキト-くんだ。