「純奈、早く起きてよー」

「んー、もうちょっと……」

「そんな事言って、いっつも起きないんだからっ!」


私はそう言って、純奈の布団を剥ぎとった。


「早く準備する!」


そんなこんなで、渋々準備をしだした純奈を見届け、私は朝食を並べるためにキッチンへと向かう。

学校の準備を済ませ、大きな欠伸をしながら椅子に座った純奈の前に、お皿を置く。


「かず姉、今日部活終わったあと、友達とご飯食べてくるから晩ごはんいらないと思う」


そう言うと純奈は、「いただきます」と手を合わせてご飯を食べ始めた。

私も椅子に座りながら、返事をしてご飯を食べ始める。

これが、我が家の始まりである。