片恋桜


大地・・・。




桜は大地のほうをみて、呆然とする事しかできなかった。

だって、この前告白して振られたばっかりだから。
真意は桜を見て、いい事を思いついた。

「祐也っ一緒に体育館いこ!」

えっ?ちょっと待った!まさか真意はうちと大地を・・・

そう思ったときはもう遅かった。

「いいぜ~!」

待ってよ――!祐也ぁ――!

そこは空気読んで「ゴメン無理」じゃないのかぁ!?

このKY馬鹿男っ

「祐也いこ☆」

「ああ☆」

祐也だめ―!あと語尾に☆マークつけないでぇ!!

大地はあきれてポツンと一人むなしくたっていた。

桜は心臓が破裂しそうなくらいドキドキしている。

今言うべき?あのときなんでびみょーって言ったのか・・・。

「大地!」

「何・・・?」

言った!もう戻れないぞ!いけ!桜!

「こないだの返事・・・!どぅして・・」

大地は返事という言葉を聞いた瞬間、
とっさに体育館に向かって走って行った。

桜は一人ポツンと廊下で立って、ブチ切れている。


なんで――――!!?