「莉子が幸せだと
私も幸せだよ~!!」


そう友情を確かめ合っていた時


「2人とも何してんの…。」


部活を終えた颯人と
斗真君が戻ってきていた。


「何って抱き合ってんの!」


斗真君の質問に美桜が答えた。


「いや、なんで?」


「女の子はそういう
スキンシップもあるんだよー!」


という明確な理由は言わないで
無理やりこの話を終わらせた。


「なんだそれ。」


「まぁいいじゃん!
コンビニ寄りたいから帰ろう!
莉子ばいばーい!!」


1人で話を進めて
斗真君に腕を絡ませて
教室を出ようとした美桜は
振り向いて口パクで


『頑張って』


そう確実に言った。