「朱里!おはよ!」

教室に着くと、親友の蘭とその彼氏の雅人くんが近寄ってきた。


「おー!おはよ。」

私も二人に挨拶をする。


「あ!そうだ!この玉子サンド最後の一つだったんだー」


「結城、毎朝玉子サンドの話しなくていい」


雅人くんがうんざり顔で言ってるけど、この嬉しさは誰かと共有しないと!


蘭は笑顔で、よかったねと言ってくれる。

優しいです…蘭さま…!



そのとき教室のドアがガラガラと開いて、担任の先生が入ってきた。


「先生来るの早っ。」


「朱里が登校するの遅かったからねー」


蘭にそんなことを言われながら、私たちは自分の席につく。